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絵画の画面の中で色や形を与えることは、心の中のもやもやしたものに言葉を与えると意識として表出してしまうことと似ている。

手から放たれる、身体的記憶から出てくる軌跡を選びとり、より自覚的になった意識。

意識は描かれることによって確固とした意思を持ち、私から離れ自立してゆく。

そして立ち上がる画面。

私にとって絵を描くという事は、その意識に向き合い続けるということだ。

 

2015  小河 泰帆 

     

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